「梭冴くん、下書き出来たよー!」
『ん?
わっ、杏ちゃん字綺麗だね!』
あれから数日が経った。
休み時間には杏ちゃんと文化祭のポスター作りを。
杏ちゃんが嬉しそうに見せてきたポスターには、シャーペンで綺麗な字で下書きされていた。
それも、1枚目2枚目とデザインが違う。
デザインの才能が杏ちゃんにはあるかもしれないね。
「ほんとに!?やった♪
梭冴くんに褒められたよー花純ちゃん!」
「はは!杏はしゃぎ過ぎ!」
抱きしめ合う2人を頬杖を付きながら見守る。
あれから杏ちゃんは、ずっと控えめだった喜び方が変わって…なんかこう…明るくなったんだ。