麗香ちゃんは持っていたほうきを片付けて壁にもたれた。



「会いに行ったん?」


『いや…』


「そっか。
で、もう2人に未練はないと?」



未練。


それはもうない。


翼ももう前を進んでる。




『うん。ない』


「そっか…そっか!」




なぜかニコニコ笑う麗香ちゃん。


そんな顔しないでよ。


期待してしまうだろ。