ずっと、聴きたかった声。



「今は光也居らんし、話し聞くで?」


『…呼び捨て。』



そう。


アイツと大きく違うのは呼び方。


なんで俺は苗字なんだよ。



「それはアイツが無理やり」


『…』




ぎゅっと、また麗香ちゃんを抱きしめた。


こんなにも、誰かを離したくないなんて思ったことない。


ずっと、傍で笑ってて欲しい。


ねぇ


俺じゃ…ダメ?