この日、麗香ちゃんを見かけたのは放課後だった。


渡り廊下を1人でほうきを手に持って、掃除する姿を上の階から見えた。


急いで下の階まで降りて、麗香ちゃんをロックオン



『麗香ちゃん!』


「…なんや先輩か。」


『ちょっ、反応薄くない!?』



なんやって!?


もしかしてがっかり気味!?


…マジか。


俺のスマイルを無視すると、回れ後ろをして再び掃除をし始めた。


振り向いてくれない…




「うちに何の用や?」


『用はないよ?
ただ、最近会ってないしなーって』




用があったら連絡ぐらいする。


好きな人って、たぶん…用がなくても会いたくなるんだよね。


顔が見たいだけとか?


声が聴きたいだけとか?


そんな小さなことから行動を起こすんだよ。