「遅かったねー、混んでた?」


『いや、またあの子だろ?』




教室に戻るとすぐ、花純の質問の上から和希が質問の答えを促してきた。


やっぱり和希にはバレバレ…




『まぁね?
って、ことで!』




杏ちゃんに袋を渡して、メロンパンを片手にまた勢い良く教室を出て校舎裏に向かう。


今日はいい日だ♪


じゃんけんに負けてこんなに嬉しい事はない。


ここを曲がれば…


いた。


三角座りで俯いていた麗香ちゃん…


俯かないでよ。


笑顔を見せてよ…


俺が笑わせるからさ。




『お待たせ!』


「わっ!?
ホンマに来たんですか!」




驚く麗香ちゃんの隣に腰を下ろした。


そう、意外と良く話してくれるんだ♪


実は関西では明るいキャラだったり?


その可愛い関西弁にクスクス笑ってしまう。