「話せるか?」
『...うん』
『全部話すけど引かないでね』
引くような内容なのか
「おう」
『あのね、私中学3年生の時に
...付き合ってた人がいたの
年上の人でね.....学校の先生だったの...』
え...先生って
『周りの人にはバレたりしなかったんだけど
親にバレて...だから家庭環境が悪くなった
私のせいでお父さんが荒れてね
お母さんによく八つ当たりするようになって
お母さんは帰ってこなくなったの
先生っていってもすごく若かったんだよ
でもやっぱり親からしたら許せなくて
私を汚いもの扱いするようになった』
色々ありすぎて頭がついていかない
「その先生とは今は?」
『今はもう付き合ってないよ
親には秘密でね
先生と最後のデートしたの
今までの思い出の場所とか行ってね
でもね...別れ際に私が泣いてわがまま
言って走って逃げようとしたの
泣いてたから気づかなかったの...
信号...見えてなくて...
私をかばって...先生...死んじゃったの...』
は...
「...辛かったな
ごめんな今まで気づかなくて
話してくれてありがとう」
『...う...うん』
「もう今日は泣け
俺がそばにいるから」
『...うんっ...
ありがとう...』
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これで凛の心が軽くなってたと
勝手な思い込みをしてた
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