祐side
初めて電話をした日から
何ヶ月たっただろうか
毎日のようにする電話
毎日クラスで喋る関係
告白の時が迫る.....
『祐~
授業中寝てたでしょう!!
クラス委員が寝るな』
"祐"と下の名前で呼ばれ
"凛"と下の名前で呼ぶようになった
「誰かさんのせいで眠たいんだよ
誰かさんが夜中電話かけてきて
寝かせてくれねぇからなぁ」
『ちょっ...凛のこと??( 笑 )』
「凛しかいねぇよ」
『いつでもかけてこいって
かっこよくきめてたのは誰よ~』
「かっこよくは余計な
今日はどうすんの」
凛の家は家庭環境が悪く
親がほとんど帰ってこない
俺は高校生から早めのひとり暮らしだから
たまに遊びにくる
それがちょっと嬉しかったり
『んーお父さんがいるかもしれない』
お父さんとはあまり仲が良くないらしい
「じゃあ帰ったほうがいいんじゃねぇの」
『追い出されるよ』
「分かんねぇよ
まぁ家まで送るわ」
『...ありがと』
放課後に近づくたびに元気がなくなる
そんなに家庭環境が悪いのか
ひとり暮らしをしてる自分が馬鹿に思える
兄弟がうるさくて親に言ったら
それならひとり暮らししろ
なんてくだらない理由
「帰るぞー」
『うん...』