あれから少しして



『祐

別れよう』




突然言われた





俺はなにもできなかった




「電話する」


としか言えてない



チャラララ~♪



凛だ...電話に出たら終わってしまう



「もしもし」



『...あ...ごめんね

えっとちゃんと話しようと思って』



別れ話にちゃんともなにもない




『あのね...幸せだったの

祐と過ごしてて楽しくて幸せで


先生の事考えずに済んだの




でもね...ダメなの


私だけが幸せだと意味がないの


先生のいない世界はなにか足りない



祐が1番大事...でもそんな簡単に


忘れちゃいけないと思うの


迷ったままだと祐を傷つける



だから...ごめん...』




「...うん


ごめんな守れなくて



俺も幸せだった



ありがとう」



俺にはこう言うことしかできなかった





高校1年の冬




君との別れで


辛さや悲しみを知った