「なーんて。今は我慢するから安心して。このお楽しみは夜にとっておかないとね?」

「なっ…」

「ハハッ、ミユ顔真っ赤」



今が楽しすぎて、幸せすぎて。


ちょっと錯覚しちゃっていたんだ。




私は佐伯くんの本当の彼女なんだって。


好きなのは私だけじゃないって。






けど、それはただの勘違い。






その事に気付くのは夕方になってからだった。