*** そして、やって来た土曜日。 「いらっしゃい、ミユ」 「お、お邪魔します…」 何回か来てるはずなのに、何故かいつもよりドキドキしながら佐伯家にお邪魔した。 「先部屋行ってて。飲み物持ってくから」 そう言われて向かったのは、2階の廊下の一番奥にある佐伯くんの部屋。 「わぁ…やっぱり綺麗」 相変わらずしっかり整理整頓されたその部屋に荷物を置いた私は、そのまま床にちょこんと座った。