そんな私の考えを読み取ったのか、佐伯くんは「ミユは悪くないよ」と微笑んだ。



「俺のためについてくれた嘘だろ?むしろ、そんな辛い嘘つかせて悪かった」


優しい彼の手が私の頭を撫でる。



そのせいで余計に涙が溢れてきた。





「怒ってないの?私、騙してたんだよ?それに、美優さんが泊まるって言ったの止めちゃったし…」

「え?なんでそれで俺が怒るの?」

「え…?」



なんだか噛み合ってない話に思わず首をかしげる。