「だって、2人が買い物行ってる間に奏多の部屋入ったんだもん。女の子の荷物あったし、本当は泊まる予定だったんじゃない?」 「……」 「図星かー」 なんでも分かってしまう美優が怖いとさえ思えてきた。 「奏多」 そしてまた、美優は俺の名前を呼ぶ。 「奏多の好きな人は誰?」 あまりにもストレートでシンプルな質問。 その答えは美優、君だよ。