「……ったく歌乃は……わかった。俺も完全には無理だけど、信じてみる」


そう言ってキサは、困ったように微笑んでくれた。

ったくしょーがねーなって言いたそうな顔をして。


でも、それでもあたしは嬉しくて、嬉しくて……。


「ありがとキサっ!!」


そんなキサに抱きついた。


「ちょっ、か、歌乃っ!?」

「大好きっ!」

「……ったく、人前でイチャつかないでよね」


また、四人の関係が始まる。


小夜とキサとあたし、それと紗夜衣。

学校は違うけど、ちゃんと繋がってるよ。


もっともっと証明して。

約束して。


ねぇ、紗夜衣……。