「歌乃、さっき寝てたじゃん」

「……あ、保健室」


ふらふらとした足取りで保健室に向かった歌乃。

そのまま寝なければいいけど……。


あたしも紙を開いてみた。


……犬。


え?動物?

まぁ、何でも借り物競走なんだから何でもありだけど……まさかの動物?


周りには人だらけ。

犬?


「……犬、飼っている方いませんか……?」


数人がものすごい勢いで学校から出て行ったのが見えた。

その中の一人がトイプードルを連れて来てくれた。


「ありがとうございます」


その後、その人はなぜか顔を赤くして倒れた。