「……小夜っチ…なんかあったの…?」

「…歌乃は元々こんなんじゃないの。…あの日を境に変わってしまった…」


それは小学三年のとき



あたしたちにある友達ができた。


その子の名前は奈来紗夜衣(なきさよい)


笑顔の似合うとても優しい子。



――そう思っていたの――



歌乃はとても喜んでいた。





でもその笑顔は小学校の卒業式前あの日によって


音もなく、静かに崩れ落ちた……。