……わからない。
あたしは、あたしの気持ちがわからない。
確かに好き。
でも、あたしに感情はもうない。
信じるってものも、どうやれば信じられるのか分からない。
完全に信じることが出来ない。
それは、小夜にしたって、キサにしたってそう。
信じて裏切られた過去があるあたしには、信じることが出来ない。
それは、親でも。
だから、キサの気持ちが信じられない。
……でも、あたしの気持ちも信じられない。
スキって何?
なんで勝手に思ってんの?
悪いけど、このことは一時的に保留しておくことにした。
そして、教室に戻った。