~千莉side~



子供ってのは、無邪気で儚い。


思い出せば思い出すほど、淡く、もう戻れない過去のものなんだと認識する。



夏。


小学3年生。


この単語だけで、希望に満ち溢れたものが出てくる気がする。


過ぎてから、こんなことしたいなという理想が思い浮かぶような。



そんな、キラキラして眩しい時の、僕らの儚い物語。