その日は、せんちゃんはあんまり元気がなかった。


人がいなくなった放課後に、私は机に突っ伏しているせんちゃんに声をかけた。


「せんちゃん…大丈夫?」



「ん……?

うん、やっぱり…人を振るのはなれないよね。
まぁ、あれを告白と見るかは別だけど」


夕日がいい感じにせんちゃんの髪に当たって、とても綺麗に感じる。


「振る方も、疲れるんだね…」


そう呟いて、そっと夕日が当たっているせんちゃんの髪を撫でる。


すると、そっと撫でた方の手をギュッと握られる。


「……せん、ちゃん…?」