「春はそんなことする子じゃないし、香水くさい。
春以外の人が俺にベタベタ近寄らないで」


せんちゃんはせんちゃんで相変わらずバッサリで先輩達が可哀想になる。



「っ…な、なによっ!」


先輩達は、悔しそうに私を見て、去っていく。


「ありがとう、せんちゃん」


ひとまずお礼を言うと、せんちゃんは私のもとへと駆け寄り、私の肩まで手を伸ばすけど、そっともとに戻す。


「抱きついたりはしないんだ」


「そんな資格ないからね」


誰もが見惚れるような笑みで私に笑いかける。


「私以外に近寄られたくないって、亜紀ちゃんとか、家族とかはどうなの?」


「それは別
ってか、春が特別だから」