そして、昼の部が始まり、応援の声でいっぱいになる。


借り物競争に亜紀ちゃんが出るので、私は亜紀ちゃんを応援するために、少し移動をしようとして立ち上がる。


「ねぇ」


キツめの女の人の声に、ビクッと肩を震わせる。


そっと後ろを振り返ると、派手な女子が5人くらいで私を見ていた。



「ちょっと、来てくれる?」


真ん中の1番キツそうな人が言った。


「はい…」


う、わ……。


またか、これ。


多分、先輩っぽいな。