その光景に少し笑えた。


そこから少しして、時間が来たので4人で運動場へと向かった。


向かっている途中、視線を感じて、嫌な予感がした。



美男美女と一緒に歩いている平凡な女子…。


そんなの、狙われるのが定番。


案の定、ひそひそと私の悪口らしきことが聞こえてくる。



居心地が悪くて、耳を塞ごうとした時、そっと肩に手がのせられる。


「亜紀ちゃん……」


亜紀ちゃんは、大丈夫だよと口パクで言って頭をポンッと叩く。


特別何かをしたという訳ではないけど、なぜか救われた気がして、コクッと頷く。