そこで他愛もない話をしていると、隠れ家の前の草がガサガサと揺れた。


「えっ、何」


こんな穴場を知っている人なんて、数少ないはず。


なら、虫とか……?



2人で身構えていると、そこに現れたのは



「春、亜紀…」



せんちゃんと太一だった。



「あれ、まただ!!」


私たちを見た瞬間、太一が声をあげた。


「何が?」


疑問をそのまませんちゃんは太一にたずねる。



「この前も、ここに2人がいたんだよ!」