そのまま千夏ちゃんと別れて、家に着いた時、あまり見かけない靴があるのが見えた。



でも、見たことはある。



俺の、誰よりも尊敬する人……。



「父さん!」



そう言ってドアを勢いよく開けると、母さんと向かい合ってコーヒーを飲んでいる父さんがいた。



「お、おかえり。
千莉」



「父さんこそ…おかえり!」