そっと、彼女の顔に手をやり、少しかがんだ。



その瞬間、ギュッと目をつむる彼女。



俺は、流れるように慣れた手つきで顔を近づけた。



本当に可愛くて、キスをするのに時間なんてかからない



はずなのに



俺は、この残り数センチの唇の距離を



縮めることができない。