「太一!?
どうしたの。もうすぐ授業始まる……」


「その顔で授業出れんの?」


「…そんな、酷い?」



そう言いながら鏡を取り出し、顔を見る。



「顔、何か取り憑かれたみたいに酷いし、雰囲気がほんと暗いぞ!」



太一の言った通り、顔も雰囲気も酷くて、とても授業なんか出れたものじゃない。



「サボるぞ、春」



「…うん」


私はそのまま、太一と屋上で授業をサボることにした。