「春!どうしたんだよ!!」



「っ……たい、ち…」



私の腕を掴んだのは、太一だった。



太一の顔を見た瞬間、ほっとしたのか床に座りこんだ。



「春……?
何で泣いて………」



太一は私の顔を見てそう言ったけど、すぐに黙り込んで、急に私の腕をまた引っ張った。


「えっ、太一っ…!?」


そうして、連れてかれた場所は屋上だった。