質問攻めになったせんちゃんを、自分の席で見つめた。



何かの間違い。


きっと、どこかでそう思っていたからこそ、私はそこを動かなかったんだと思う。



「うん、ほんとだよ」



そう言われるまでは。



「っ………」



その言葉を聞いた瞬間に、いつの間にか動いていた足。


勢いよく立ち上がって、走って、何人もの人にぶつかって、いつの間にかグッと腕を掴まれていた。



そこでやっと、足が止まり、止まった瞬間に床に涙が落ちた。