数日後に、春のもとを訪れた。


春の病室の目の前で来ると、扉の向こうで春とおばさんと医者が話してるのが聞こえて、立ち止まった。


「もう、消えないんですか?
本当に、もう……」


「残念ですが……」


その医者の言葉で、おばさんの泣いた声が聞こえる。



消えない?


何が?


そっと聞き耳を立てると、医者の言葉が病室に響いた。



「女の子なので、背中に“ 傷”が残るのは、辛いと思いますが…」



………傷?