「っ………ごめ、なさいっ……
本当に………ごめんなさいっ………」


おばさんに頭を下げると同時に涙がイスに落ちた。


何も考えれなくなってたのに、一気に頭の中に謝罪の言葉や後悔とかそういうものが流れこんでくる。



「…千莉君、謝らなくていいの。
車に飛び出したのは春の方だから。
こちらこそ、怖い思いをさせてごめんなさいね」



ポンッと頭の上にのせられた優しい手に、温もりを感じて涙が止まらなくなった。



「っ…………、うっ………
ごめん、なさい………
春を……守れなくて、ごめん…なさい……」



ごめんなさい。