学校に着き、クラス表を見に行くと、


「あ、4組だ。梨桜は?」


「ちょっと待ってよ...。あ、あった!
あたしも4組だ!蒼月と一緒だよ!」



「うそ!?嬉しい!修学旅行、一緒に回れるね!」



私たちが騒いでる、そのとき...



「キャーーー!」


「琉碧くーん!こっち向いてー!」


「奏汰くーん!かっこいいー!」



学年1、2を争うイケメン2人が登校してきた。



1人は、清水 琉碧 (しみず るい)。
モデル顔負けのルックス、学年トップの成績、
運動神経抜群の、言う事なしの完璧イケメン。



もう1人は、長谷川 奏汰 (はせがわ かなた)。
清水 琉碧の幼馴染みで、この人もまた、
言う事なしの完璧イケメン。



(...何でこの人たちが同じ高校なのかな。
もっと上を目指せるだろうに。)



ぼーっと、2人の方を見つめていると、
清水くんと目が合った。



(...!)


わたしは咄嗟に目をそらした。



(...目が合っちゃった...。ど、どうしよう。)




「...ら、そーら!」



「わっ...!な、なに?」



「なにって...もう、話聞いてなかったなぁー?ま、いいか!さ、早く校舎入ろ!」



「うん!」