「...なぁ、星野。」



「...なに?」



「俺たち、まだ会ったばかりだけど、これから
一緒に住むんだし、お互いのこと、ある程度
知っておいたほうがいいと思うんだ。」



「...そういえば、名前言っただけだっけ。」




「それじゃ、改めまして...

星野 蒼月。16歳。誕生日は7月2日。

父と2人暮らしでした。」



「...母親は?」



「身体が弱かったらしくて、私を産んで
亡くなったの。」



「...!......悪い。」



「ううん、いいの。その代わり父さんが
たくさん母さんのこと、教えてくれたから。」



「...そっか。じゃあ、次は俺だな。

清水 琉碧。16歳。誕生日は8月15日。

父さんと母さん、あと1歳下の弟がいる。

今は寮に住んでていないけどな。」




「へぇ...弟いたんだ。なんか意外。」




「そうか?まぁ、あんまり似てないけどな。」




「そうなんだ。帰ってくるときとかあるの?」



「お盆とか年末とかは帰ってくるかな。
...GWも帰ってくるときがあったかな。」



「じゃあ、いつか会うかもしれないね。」




「かもしれないな。あ、あいつに会う時は
1人で会うなよ。」



「...どうして?」



(どうしてってなぁ...。あいつ可愛いものには
目が無いからな...。何か言うの恥ずいし、
ここは...)




「...いろいろあってな。とにかく気を付けてくれ。」




「...分かった。」