そして、車に向かっている私たち。
「「......」」
沈黙が続く中、私は意を決し、
「...あの、清水くん。これ...」
プレゼントが入った、小さな紙袋を渡した。
「...?なにこれ。」
「...昨日のお礼。助けてくれたから。」
「そんなのいいのに。...でも、ありがとな。
...開けてみてもいいか?」
「...どうぞ。気に入るか分からないけど...」
「うわ、ブレスレットじゃん。ちょうど
欲しいって思ってたんだよ。サンキューな。
大事にする。」
「ほんと?良かった。」
「おう。...ん、母さん見つけた。行くぞ。」
「うん。」
(...良かった、喜んでくれて...。)