下へ降りると、


「お、蒼月ちゃんどうだった?部屋の方は。
気に入ってくれたかな?」



「はい。素敵なお部屋でした。」



「そっか、良かった。...さて、そろそろ行きますか。」



「...え、もう行くんですか?」



「うん。なるべく早めに着いておきたいし。」



「ちょっと待ってて下さい!渡すものが...!」


私は急いで上に上がり、昨日作ったお守りを取りだして、下に降りた。



そして、それを父さんに渡した。


「...これ、今日の朝につくったの。無事に帰ってくるようにって。...無理...しないでね。」



「...うん。ありがと、蒼月。いってきます。」



「いってらっしゃい。」



「...娘をよろしくお願いします。」



「任せてください。」



そして、父さんたちは出発した。






「...行っちゃった...。」



「...蒼月ちゃん、中、入りましょ。」



「...はい。」