あの後、清水くんと別れた私は、家への帰路についていた。



何なの、あの人。

助けてくれたと思ったら、意地悪してきたし。

なんか、イメージと違った。

...そういえば同じクラスになったんだ。


...はぁ。ちゃんとやっていけるかなぁ...。




「...ただいま。」



「おかえり。少し遅かったな。何かあったのか?」



「...ううん。何もないよ。梨桜と喋りすぎただけだから。」



「...そっか。さ、ご飯にするか。
今日は蒼月の好きなオムライスだぞ。」



「ほんと?父さん、ありがとう!」



食事の間、さっきのことなんか忘れるくらい
楽しい時間だった。