家を出ると、


「おーっす、琉碧。おはよ。」


「奏汰。おはよ。」



こいつは長谷川 奏汰。俺の幼なじみ。

家が近所で、幼稚園からずっと同じ。



「...ん、どーした、琉碧。なんか浮かない顔
だけど。」


...こいつは。何でもお見通しだな。



「...実は」



俺はさっきの出来事を奏汰に話した。



「な、なんだと...!明日からお前の家に女の子が来るだと!誰なんだ、その子!かわいい子か!」



「...ちょっと黙れ。俺も詳しくは聞いてない。
今日、突然言われたからな。」



「ふーん。つまんねぇの。でも可愛い子だったらいいな!」


「はいはい。さっさと行くぞ。」