*****


「は?」


俺は耳を疑った。


今、父さんの口から女の子が来ると聞こえたんだが。


「だから、明日から俺の会社の同僚の娘さんが
一緒に住むから。」


...幻聴じゃなかった。



「...何でいきなり。」



「急な出張が入ってしまって、娘を一人にするわけにはいかないって言っててね。
うちなら部屋も余ってるし、いいかなと。」




「...まじか。母さんはいいのか?」



「いいわよ。子どもが増えるみたいで嬉しい
じゃない。」



「...はぁ。分かったよ。...そろそろ行くわ。
いってきます。」



「「いってらっしゃい。」」