そして、昼休み。
私たちは屋上に来ていた。
「それで?話って?」
「うん。実は、明日から清水さんっていう
人の家に住まわせてもらうことになって...」
「何で急に?お父さんは?」
「父さんは急な出張が入っちゃって...それで。
1人で家に居させるわけにはいかないからって。」
「...なるほど。...蒼月は大丈夫なの?」
「...正直言うと、怖い。
全く知らない人の家に行くわけだし...。
でも、父さんが信頼出来る人だって言って
たから、頑張ってみようかなって...。」
「...そっか。蒼月が決めたんなら、反対は
しない。でも、無理はしないでよ。
もしものときは、あたしの家においで。」
「...うん。約束する。無理はしない。
心配してくれて、ありがと。」
「どういたしまして。...さて、お昼食べますか。」
「うん。」