玄関に人だかりがある。

「すごい人だね。行きたくないかも。」

『ほんとだ。もーちょっとはやく出たらよかったかもねー』

「美香はまってて、私見てくる。」

『うん。ありがと。こーゆーとき背が大きいのは役に立つね』

「嫌味ですか」

『まさか、いつも感謝してます』

嘘ばっかり、なんて思いながら私は168㎝あるからだを一生懸命背伸びしながら新しいクラスをみた。