はぁ、こんなはずじゃなかったのに


せめて誰も見てないところで、約束の時までは愛里沙とゆっくり過ごしたかったのに。

....最悪


廊下を5人に囲まれながら歩いて誰もいないところに出た。

ん?待てよ?こういう奴らはだいたい自分に媚びてくる奴が嫌いだよな

よし!媚て媚て媚まくって嫌われて平凡な高校生活を送ろう

私ってば、あったまいい!

今5人だけだし!チャンス☆

「ねぇー?どこいくのぉー?」

わざとらしく 

ワントーン高い声で甘声を出してみた

それで、愛里沙は、私の考えを察してくれた。

流石、愛里沙の感が鋭くてよかったー!

「私たちぃ、あなた達カッコイイからぁ好きになっちゃったぁ♡」

ナイス!愛里沙!

「あぁ?」

この調子だ!


あとひと押しぐらいかな?



「キャーーー近くで見たらもっとかっこいいー!
あ!そうだぁ!これから遊びに行かなぁい?」


よし!自分でも自分が気持ち悪いぞ!
完璧だ!

わぉ!皆さんお顔が怖いでござんすよッ☆

「チッお前らに興味なくなった。どっか行けや」

すると急に翔が私を押した。

ドンッ
「キャッ!もぉ~ひどぉい」

いや、今のは普通にひどいぞ。うん。

でも、カンペキだ!

やばいぞ、女優やれるんじゃないか?

そこから二人で、走って角を曲がったところで止まった。


「美咲!ナイスよ!クスクス」

「でしょ!これで平和ライフが過ごせる!!」

「そうだねクスッ」

私が勝利のガッツポーズをしていると