あの時はまだ
子供だったから・・・
なんて言い訳には
したくないけど
もしあたしが
もっと大人だったら
あなたは側に
いてくれましたか...?
Dear.恵輔へ
久しぶり!
元気にしてた?
あたしは元気すぎて
うざいくらいだよ、
離れてからもう
2年も経つね...
恵輔は幸せ?
恵輔が幸せなら
あたしも幸せだから
だからあなたは...
あたしは書いていた
手を止めた。
何故だか涙が
頬を伝っていたから...
「思い出しちゃったじゃん・・・恵輔のバカ・・・・・・・。」
pipipipi...pipipipi...
「う゛ーん...」
pipipipi...pipipipi...
「・・・・・・・・・・・。」
pipipipi...pip「いーかげんに起きろーっっ!」
「うわあぁぁぁぁっ!」
・・・・いつもの朝は
ここから始まる・・・。
ったく・・・
もう少し普通に
起こしてくれてもいいのに
なーんて思いながら
支度をするあたし
岩城 ゆあ (15歳)
高校一年生
高校に入ってから
早いもので半年経つ。
「なーんで姉貴は起きねぇのかなあ(怒)」
とかなんとか
言ってるのが
岩城 巧 (14歳)
あたしの弟で
中学2年
生意気ったら
ありゃしない(怒)
「ゆあ姉は朝弱いよね〜。まじめ起こすの交代制でよかったわ−。」
ってみるからに
しっかりしている
この子は
岩城 愛結 (14歳)
中学2年で
巧と双子
巧と似たり寄ったりな
性格で困る。
「た〜く〜、あ〜ゆ〜、あんたらね起こすときはもっと優しく起こしてよね」
「「姉貴(ゆあ姉)が起きないのが悪いんじゃん」」
こんなところは
ホントそっくり
「・・・つか今何時?」
「今はね〜8時だよ。・・・ゆあ姉、やばくn「うわぁぁぁぁぁぁっっ!!」」
「うるせえなあ、もっと静かにしろよ」
「そんな場合じゃない!ち、遅効ー(泣)!お母さんは!?」
「お母さん今日出張でしょ」
あ゛ー!
なんでこんなときに
お母さんいないのよっ!
「いってきまーす!」
「「いってらっしゃーい」」
いつも通りの朝。
喧嘩して、時間忘れて
遅刻ギリギリで
家を出ていく・・・。
いつも通りのはずだったの朝までは・・・・・。
ガラガラガラガラッ!
「セーフ!?」
「いや、アウト。お前今月何回目だよ?」
今日もアウトか・・・
「オイコラ、聞いてんのか?岩城、今日職員室来い。」
「な、なんでですか!?」
「当たり前だろうが。お前、遅刻しなかった日指で数えるほどしかないだろ。」
そんな〜・・・
このボンコツ教師っ!
「早く席座れ、」
「・・・・・・。」
ストン、っていう
音が合う座り込みだった。
あたしのクラスは
1年B組
担任 佐々木 恭次郎
年齢不明。通称、恭ちゃん。恭次郎って名前は
どうかと思うが
かなりのイケメン先生だ。
「ゆあ−。あんたいい加減遅刻なくした方がい−よ?」
「沙紀ー(泣)呼び出しされたあ!」
「はいはい、あんたが悪い」
お母さんみたいな存在の
橋本 沙紀 (15歳)
沙紀の見た目は
いかにも不良なのに
一回話してみると
全然そんなことない。
「〜。以上でHR終わり」
「起立」
ガラガラーっ
「礼ー」
ガヤガヤ
恭ちゃんがいなくなると
一気に騒がしくなる教室