「あたしは良いの!」


私は胸の下まで伸ばしている髪を触った。


「てか、そろそろ朝練いこう!」


明日香の掛け声で顔を見合わせ、私達は学校へと向かった。


ボールが跳ねる音が扉の向こうから聞こえる。


「もう誰か来てるね」