「つまらない...」


「山口くんと話せてないから?」


「え?」



笑いながらこっちを見ている親友の美奈。



「今日は珍しく一言も話してないじゃん?何かあった?」



「んー。話しかけても無視される~」


「私が呼び出してあげよっか?」


「...お願いします...」


「ていうかー、呼んであるよー?」


「は!?」


「屋上に。いま。」


「うぇーーーー?!」


「Let’s go!!」


「行ってきますっ」



美奈、ありがとー!


頑張るから。


ちゃんと伝えるから。


チャンスを逃さないから────