私の目から流れ落ちる涙が濡らすのは、私がギュッと握りしめる何十枚もある写真だった。 「若葉っ……若葉ぁぁあ……!!」 その写真は、私と若葉で割り勘して買ったカメラで撮られたもので、 今までの思い出がグルグル走馬灯のように頭に蘇る。 若葉が病気だと知ってから、たった1ヶ月。 たった1ヶ月で若葉は私の前からいなくなった。 私の前から姿を消した。