だって、私の名前は“琴羽”。






“早見 琴羽”だから。







もう“琴”と呼んでくれる人はいない。







私の大好きな若葉は、もういない。








だけど、若葉の言った







「またな」








この言葉は、私に生きる希望を与えてくれたから。







私は、若葉が好きだった。






大好きだった。







勿論、親友として。







そして、きっと……恋愛感情としても。







若葉は、私が好きだった?







いや、きっと……好きだった。







両想いだった。







だって、あんなにも若葉の愛を感じることが出来たのだから。