前世篇、1975年6月、オレの名前は阿部祐太郎16歳、高校生のはずだった、先ほど関東のとある少年院を退院したばかりだ。祐太郎「1年ぶりのシャバだ」母親は実家にいて、父親は今、覚醒剤取締法違反で刑務所に服役中だ、オレも覚醒剤の所持で少年院にいたのさ、とりあえず親戚の家に世話になることになった、翌週、路上ライブをしていたら、東京渋谷で歌手を養成しているとかいう。山本とかいう男に声をかけられた。「なんか、胡散臭いな」と思いつつ事務所についていくと、有名な某芸能事務所だった。