お昼はいつもの三人のメンバーで、教室で食べようとしていた。

さとこ、みわ、と、わたしの三人。

その中にみやのさんも加えたかったが、彼女はいつも手ぶらでどこかへ行ってしまうようだった。

その日もみやのさんの行方が気になり、目で追いかけた。

やっぱり彼女はお弁当も持たず、一人でどこかへ行ってしまった。

手に、わたしのシャープペンと同じ顔のねこがたくさんプリントされた小さなポーチを持って。