花に支えられるように家に戻ると、リビングではソファに座り泣き崩れる継母がいた。
継母は夏月に気付くと顔を上げた。
「お母様…お父様は琉月と一緒に病院に行きました。」
夏月が言うと継母は無言で頷き、夏月に向かって手を伸ばした。
夏月はすぐにその手を取り隣に座ると継母の腕に抱かれた。
「お母様…大丈夫。琉月は死んだりしないわ。」
その言葉に、また継母は涙を流した。