「はぁ……はぁ……せ、先生もってきました」

「な、なんでそんな疲れてるんだ?」

少し運動しなきゃなぁ。
これだけで疲れるとかあかんあかん!


「そこら辺の野獣と戦ってきました。遅れみません。」

「あぁ。それはお疲れ様でした。」


そして30分による説教が終わり、帰ろうとした途端。

目の前には───


「お前遅すぎっ」

靴箱の前でだるそうな顔をしながらも待っててくれた蓮がいた。


「な、なんであんたがいるのよ!」

「お前っ!わざわざ待っててやったのにありがとうの一言も言えないのかよ!」

だ、だって……


「だってそんなこと頼んでないもん!!!」

「うぅ……」


ちょっと可愛くなかったかな?
まぁどうせ可愛い子ぶってもブスって言われるだけだしいっか!!


「……だってよぉ、外暗いのに1人にできるかよ……」


は……?
い、今なんて言った?


「好きな女を待っちゃいけないのかよっっ」

顔を真っ赤にしながら近づいてくる



「す、す、好きな女?!」

「ずっと……小学校の頃からお前しか見てないけど。」

「うそぉ……」


頭が真っ白


「気づくのおせえんだよ。」

「ご、ごめん。だって、だってブスとか言ってくるからてっきり私のこと嫌いだと思ってた。」

「そ、それはいじってるだけで本気で言ってないよ!!」


「そ、そうなの?よ、よかったぁ。」



「立花……」

「……?」


「好きだ。」


初めてかもしれない。



私の目を見て好きと伝えてくれる人。



「わ、私でいいの?」



「むしろお前しかいないと思ってる」


恥ずかしいけれど、これが人生で最後の告白だとしたら嬉しくて嬉しくてたまらない。

失いたくない。




「……わ、私も好き……」


「……ぷははっ!両思い!」


こんな気持ちがずっと一生続きますように。


「りお!はやく行こう!」


「うん!」



これからも青春は続く。


その中でいろいろなことを体験すると思う。


1日1日を大切にこの一瞬を一生に生きていこうと思う。