「じゃあ、私先に帰るね」

「うん、気をつけてね!ばいばい」

「じゃあね」


有里が見えなくなるまで見送った後、
私は反省文を書き始めた。


──2時間後



「ふぅ…。やっと書き終わった。原田先生に出しに行こーう」



そして立ち上がった瞬間


ドンッッッ



「わぁ!!」


「なんだよ!立花かよ〜」

び、びっくりした。蓮だったのかぁ
心臓が止まるかと思ったじゃん!

てか、なにその期待はずれみたいな顔!
ムカつく〜


「わ、わるかったわね!私で!」

「可愛い子かと思ったんだけどなぁ」


ニヒヒと笑いながら見てくる蓮。
蓮は相変わらず憎たらしいのは小学校から変わっていない。


「はいはい。今から職員室行くからそこどいて?」

「なんだよ、そのブサイクな顔!それよりさ、たまには一緒に帰ろうぜ」


ブ、ブサイクってさ!そんな率直に言わなくてもいいじゃない。
本当にムカつく。
こんなやつと一緒に歩いてたら恥ずかしいだけ!


「あんたとは一緒に帰りたくない。」

さよなら!!!とだけ残し、急いで職員室まで走って行った。