わたしが課長の窓口代表となって、報告を集約し課長に伝えるのだ。

それだけでなく、時には営業の人について行ってセールスのサポートをするのと同時に、課長の目や耳になり、現場の雰囲気やクライアントの反応を課長に直接伝えたりもしている。

わたしが部長から特に重点的に引き継いだのは主にこういった仕事だった。


とても重要だし、クライアントと会う際には集中力が必要だ。

わたしで大丈夫かと自信が無かったけど、鍋パーティーでの手際の良さを見込んでくれた服部部長の期待に応えるためにも毎日頑張っている。


「この案に対しての向こうの反応はどうだった?」

「そうですね。まずまずと言うところでした」

「話した相手は三宅課長って人だったろ?あの人って表情が出ないって別の営業がぼやいてたからな。まずまず、って反応じゃまだ安心はできないかな。突っ込まれた時のために、もうちょっと考えておくよ」

「はい。わたしも今度はもう少し気を付けてみます」